ランドセル羊
一方で近年は『ラン活』が活発となり、工房系をはじめとする人気のランドセルはなんと1月から販売予約がスタートするモデルもあります。
そこで今回は『ラン活』に焦点をあて、近年のランドセルの販売事情についてご紹介したいと思います。「子どものために素敵なランドセルを選びたい！」という方も、「特にこだわりはないから関係ない」という方も、今後の購入の参考になれば幸いです。
ラン活とは？
最近は小学校入学を控えた子どものランドセル選びや購入にむけての活動のことを『ラン活』と呼び、保護者の間でブームとなっています。
ランドセルはだいたいどこのお宅でも必ず購入するものですから、わざわざ『ラン活』と命名することに何となく違和感をおぼえる方もいらっしゃるでしょう。
ただ近年は少子化の影響もあってか、「子供にはより良いものを与えたい」という高級志向が高まりつつあります。
またお母さんとお父さん、そしてその上のおじいさん、おばあさんと子どもたちには『6つの財布がある』といわれていることも、高級ランドセルに人気があつまる要因かもしれません。
ラン活の流れ
2023年のラン活はいつから始める？
SNSがラン活を一気に広めた！？
『ラン活』という言葉が一気に広まった背景には、ツイッターなどのソーシャルネットワークシステム（SNS)の普及もあるようです。
最近はネット上で1つのワードに火が付くとメディアでも大きく取り上げられるため、「過剰に反応しすぎるのでは？」と疑問視する声もきかれます。
しかしランドセルはこれまでのように「地元のカバン屋で購入する」という時代ではなく、インターネットを含めると商品の流通も多様化しています。
かつては選びたくても選択肢に限りがあったランドセル。
しかし今は材質や色、デザインなどバラエティ豊かになり「いったいどのランドセルを選べばいいの？」という新たな悩みの種となっているのです。
そのような中で「6年間も使うものだから、より良いものを選んであげたい！」という保護者の思いが『ラン活』というブームを作りだすようになったのでしょう。
ラン活ブームの火付け役は土屋鞄・鞄工房山本などの工房系メーカー！
「子どもにより良いものを」というランドセルへのこだわりは、やがてランドセルの品質やデザインへ目が向けられるようになります。
その火付け役となったのが、工房系のメーカーが作る高級ランドセルです。
ランドセルに使う皮やデザインに趣向を凝らし、職人さんが手作業でひとつひとつ仕上げるランドセルに保護者の視線が集まりはじめました。
さらにそこへ追い風になったのが、インターネットの普及です。
たとえどんなに品質の良いランドセルだったとしても、わざわざ遠方の工房にまで出向いてまでランドセルを買うというところにまでは至りませんよね。
しかし近年は工房のランドセルもインターネットを通じてパンフレットを取り寄せ、また注文の予約もおこなうことができます。
これれまでは手に届かなかったランドセルが、ネットを使って取り寄せることができるようになったことも『ラン活』を急速に加速させた要因といえるでしょう。
ラン活は年々早まっている！その理由とは？
工房系のランドセルを中心に、活発となっていった『ラン活』
工房のランドセルは「職人さんがこだわって作る」という点が人気の理由ですが、ひとつひとつが手作りであるために生産できる数に限りがあります。
そのため工房系のランドセルは、早いところで6月、7月には完売してしまうところも。
そこで年々加速する『ラン活』に対応すべく、人気の工房では新作ランドセルの発表を前倒しにし、4月あたりから予約販売をおこなうところもでてくるようになりました。
4月といえば、子どもが年長さんに上がった頃ですね。
ただ「あと1年もあるし・・・」というのはもはや甘い考えで、人気のランドセルを購入するための『ラン活』は、年長に上がる春休みの前にはもう始まっているようです。
ラン活の実践編！注意しておきたいポイントとは？
『ラン活』と一口に言っても、ランドセルの購入に対する考え方はご家庭によって異なります。
「特にこだわりはない」「予算に限度がある」など、ランドセルに特別なものを求める必要はないとお考えであれば、購入に際してそれほど慌てる必要はないと思います。
夏前に完売になるランドセルがあるのも確かですが、大手メーカーのランドセルは通年を通して販売されていますし、冬頃の購入でも人気モデの購入は可能です。
『ラン活』を特に早い時期に始める必要があるのは、前述にもあるように工房系ランドセルやオーダーメイドのランドセルです。
春休みに入ったら情報収集をはじめる
人気のある工房系のランドセルは、早いところで4月、通常で5~6月ごろまでには新作の発表があります。
それまでにどのようなメーカーがあるのか、またメーカーごとの特徴や人気の秘密などの情報を集めておきましょう。
気になるメーカーを絞ったら、新作発表にあわせてカタログなどを取り寄せる準備をはじめていきます。
展示会やショールームに足を運び、子どもの意見も聞いてみる
品質が良いのはわかっても、実際に手にとった感触や子どもが背負った様子をみないと不安ですよね。
そのような場合はゴールデンウィークなどを利用して、工房の店舗やショールームに足を運んでみるのもよいかもしれません。
忘れてはいけないのは、ランドセルを実際に使うのは子どもだといういこと。
大人の自己満足だけで選ぶことのないよう、子どもの意見も聞き入れてから購入を考えましょう。
