お子さんの思い出がたくさん詰まったランドセル。
小学校を卒業したら、皆さんはどのような使い道をお考えでしょうか?
「成長の記念として残しておく」という方も多いことでしょうが、一方で「残しておきたいけど、保管のスペースが・・・」と悩まれる方もいらっしゃるでしょう。
実は日本のランドセルはとても丈夫なことから、使用済みのランドセルであっても「使いたい!」という子どもたちが世界中に大勢います。
もし「もったいないけど処分しようかな・・・」とお考えの方は、海の向こう側でそれを必要としている子ども達に寄付するのも1つの方法です。
使用済みランドセルの寄付については、それを無料で受け付けているところや、送料などを有料でおこなうところなどがあります。
今回はその点を踏まえながら、ランドセルの寄付の方法について詳しくご紹介したいと思います。
無料でランドセルを寄付できるところ
「ランドセルは寄付したいけど、あまりお金はかけられない・・・」という方でも、無料でランドセル寄付を受け付けているところがあります。
クラレ
- 詳細:クラレ『ランドセルは海を越えて』公式ページ
- アフガニスタンまでの輸送料はクラレが負担(送付先までは寄付者が負担)
- 『豚皮』のランドセルは受付不可(宗教上の理由により)
ランドセルに使用される人工皮革(クラリーノ)の生産メーカーで有名な『クラレ』は、毎年アフガニスタンに向けたランドセルの寄付活動をおこなっています。
ランドセルの他に、未使用の学用品(鉛筆・消しゴム・ノートなど)を一緒にいれておくと、現地ではさらに喜ばれるそうです。(学用品のみの寄付は不可)
ただし、アフガニスタンまでの輸送費はクラレが負担してくれますが、所定の送付先までは寄付者の負担となります。
ヤフオクなどのオークションやブランディアなどの買取店
新品のランドセルは高額となるため、国内においても「ランドセルが購入できない」という方も大勢います。
もしお子さんが使ったランドセルの状態が良好であれば、ヤフオクなどのオークションサイトを利用して出品してみるのも良いでしょう。
またブランドの買い取り大手『ブランディア』では、買い取り希望のブランド品1点との同封を条件に、海外へのランドセル寄付を受け付けています。
有料だがランドセルの寄付を出来るところ
現地までの輸送費などが寄付者の負担となりますが、以下のところでもランドセルの寄付を受け付けています。
ジョイセフ
- 詳細:想いでのランドセルギフト 国際協力NGOジョイセフ
- 海外輸送費として、ランドセル1つあたり1800円の寄付が必要
- ランドセルの中に新品の学用品を入れるのも可
ジョイセフは女性のいのちと健康を守るために発足されたNGO団体です。
ジョイセフでは「想いでのランドセルギフト」と称して、アフガニスタンに向けたランドセルの寄付活動をおこなっています。
輸送費としてランドセル1つにつき1800円の寄付が必要ですが、書き損じのはがき(62円はがき)が38枚以上あれば、輸送費として寄付することも可能です。
ワールドギフト
- 詳細:「ワールドギフト」公式ページ
- 梱包サイズによって集荷料金が異なる
- 寄付者が発送するのではなく、業者が集荷にくるシステム
「ワールドギフト」はまだ使用できる不用品などを回収し、それを必要としている発展途上国に届ける支援活動をおこなっている機関です。
ランドセルのほかにも、衣類や学用品、おもちゃ、ぬいぐるみなども回収品として取り扱っています。
料金は梱包サイズで異なりますが、具体的な例としては、段ボールの縦、横、高さの合計が120㎝以下で30kg以下の荷物では2400円となっています。
日本シリア連帯協会
- 詳細:日本シリア連帯協会 フェイスブック
- シリアに向けたランドセル、文房具などの寄付を受付
主にフェイスブックで寄付の募集をおこなっており、ランドセルの他に、文房具や衣類、防寒具、毛布、タオルといった寄付品の受付をおこなっています。
ユニセフではランドセル寄付受付を行っていない?
寄付といえば、「ユニセフ」が有名ですが、ユニセフではランドセルの寄付は受け付けていません。
ユニセフで物資を支援する場合は、ユニセフから指定されたギフトを購入してのみの寄付となります。
ランドセルの寄付で注意すること
ランドセルの寄付をお考えの方は、以下の2点に注意しておきましょう。
1.使えないほど破損したランドセルはNG
6年間も使ってきたランドセルですから、多少なりとも傷や剥がれなどはあるでしょう。
どの団体でも小さな傷や剥がれなどはOKとなっていますが、ベルトが破損するなどあまりにも痛みがひどいものは受け付けてくれません。
寄付とはいえ人に贈るものですから、自分がもらう立場になって考えましょう。
2.受付期間が決まっているものがある
ランドセルの寄付を受け付けている団体によっては、受付期限を設けているところがあります。
詳細ページにてよく確認の上、どこに寄付するかを選んでくださいね。