海外でランドセルが人気の理由とは!?海外セレブ・ブランドも!?

小学生がランドセルを背負って学校へ行く姿は日本ではお馴染みの光景ですが、一方で子どもがランドセルを使うのは日本特有の文化でもあります。

そのランドセルが今、海外でも注目を浴びるようになっているのをご存知でしょうか?

しかも海外のランドセルブームは、セレブを中心とした大人達の間で広がっているようなんです。

今回はランドセルが海外で人気がある秘密について、せまってみたいと思います!

ランドセルが海外で人気!その理由は?

「ランドセルは子どものもの」という意識が定着している日本では、そのランドセルを大人が背負うという発想にはなかなか至りません。

丈夫で便利なことを知っていても、やっぱりちょっとランドセルを背負うのは「恥ずかしい」と感じてしまいますよね。

しかし何の先入観も持たない海外の人たちは、私たちとは違う感覚をもってランドセルに魅力を感じているようです。

ではその魅力の秘密とはいったい何なのでしょうか?

デザインの可愛らしさが好評!?

私たち日本人には特にめずらしくないランドセルのフォルム、海外の人達には「とってもキュート!」に見えるようです。

また可愛らしさのみならず、その計算つくされた形が「すごく機能的!」と話題を呼んでいます。

確かによく観察してみるとランドセルはノートPCやタブレットなら余裕で収納できるうえ、頑丈なので持ち運びも安心です。

また背負いタイプの鞄は両手が自由に使えるので、自転車で通勤する人にも便利ですよね。

あとは「中身が盗まれにくい」というのも、海外で人気を集めるポイントとなっているようです。

このような新たなランドセルの魅力が発掘できるのも、「ランドセル=小学生」という固定概念のない海外ならではの発想からくるのでしょう。

海外セレブも利用で人気に!?

ランドセルが最初に海外で注目を集めたのは、パリのファッションショーでランドセルが使用されたことがきっかけといわれています。

そして海外のランドセル人気にさらに拍車をかける出来事がもう1つありました。

それはアメリカのハリウッド女優がパパラッチに写真を撮られた時のファッションが、ベージュのトレンチコートに真っ赤なランドセルを背負った姿だったことです。

その写真が世に広まると、大人ガーリーなファッションがセレブたちの間で話題となり、瞬く間にランドセルの人気が高まっていったのです。

海外ブランドのランドセルも登場?

海外のランドセルブームは年々広がりつつあり、日本を訪れる外国人の日本土産としても定番となりつつあります。

ではいったいどんなところで人気となっているのでしょうか。

どんな国でランドセルが人気になっている?

日本のランドセルはアメリカやフランスをはじめ、ヨーロッパやアジアの国々にもその人気が広まりつつあります。

ランドセルがグローバルスタンダードになる日ももう間近?かもしれませんね。

韓国

お隣の韓国も日本と同様、少子化にともない子どもに対する高級志向が高まってきています。

「子供には品質の良いものを」というのはどこの国でも共通な親心なのかもしれません。

その韓国でも、丈夫で質の良い日本のランドセルは注目されはじめています。

ただランドセルの原型が昔の日本軍の背のうであることから、「軍国主義の名残」と批判的な意見もいまだ多く残っているようです。

フランス

フランスの子どもたちも、日本の小学生と同じように『カタブール』と呼ばれるビニール製のカバンを背負って通学をしています。

ただフランスのカタブールは「ずっと使い続けるもの」ではなく、時期がきたらその都度新しいものに取り換えるというのが一般的なようです。

そこで大阪のランドセル老舗メーカー「加藤忠」と高機能人工皮革で名高い「帝人」がコラボした、フランス人のためのランドセルブランドが2017年パリに上陸しました。

フランスのランドセルは日本のものより1.5倍も大きいのが特徴的で、子ども用と大人用の両方が販売されています。

またフランスをはじめ、ヨーロッパ諸国ではカラフルなデザインよりも黒や茶のシックなデザインが好まれているようです。

アメリカ

前述にあるように、アメリカではハリウッド女優のランドセル姿が話題となってからセレブを中心にランドセル人気が高まっています。

またアメリカでは日本のアニメも人気があり、アニメの中でランドセルを背負う子どもの様子を見た人たちからランドセルに注目が集まったともいわれています。

子どもが背負って当たり前だったランドセルも、ニューヨーカーたちが背負うととても素敵に見えるのが何とも不思議ですね。

海外への寄付でも有効活用されている!

日本のランドセルはファッションとしてだけなく、子どもたちの教育物資が不足している途上国でも活用されています。

日本国内でもランドセルを途上国の子どもたちに贈る活動をしている団体がいくつかあり、使い終えたランドセルの寄付を募集しています。

送料などを負担しなければならないところもありますが、小学校卒業後のランドセル活用法の1つとして考えてみてはいかがでしょうか。

参照:クラレ「ランドセルは海を越えて」公式ページ
   ワールドギフト 「ランドセル寄付を募集」