「ランドセルは何ゴミ?」「ランドセルは燃えるゴミ?」と悩んでいませんか?
使わなくなったランドセルの処分に悩みますよね。
ランドセルには、皮革や金属、プラスチックなどさまざまな素材が使われています。
また、大きいですから粗大ゴミになるのかどうかも気になるところでしょう。
自治体ごとにゴミの分別ルールが違うので、今回はランドセルのゴミの出し方について説明します。
さらに、ゴミにしないおススメの方法も紹介しますよ。
この記事は以下のような人におすすめ!
- ランドセルをゴミ出ししたい人
- ゴミにしない方法も考えている人
この記事を読めば、ランドセルのゴミの出し方がわかります。
ただし、自治体によって取り扱いが違うので、実際にゴミに出すときには確認が必要です。
ランドセルは何ゴミ?
ランドセルって滅多に捨てることがないから悩みますよね。
結論からお伝えすると自治体によって違っていて「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」のどれかです。
そこで、自治体ごとに分別が違うので、全国の主要な自治体を一覧にしました。
主要な自治体は、県庁所在地・政令指定都市(人口50万人以上の市)・東京23区をまとめています。
都道府県 | 都市名 | 分別 | 備考 |
---|---|---|---|
北海道 | 札幌市 | 可燃ゴミ | 有料 |
青森県 | 青森市 | 可燃ゴミ | 金具を取って出す |
岩手県 | 盛岡市 | 可燃ゴミ | |
宮城県 | 仙台市 | 粗大ゴミ | |
秋田県 | 秋田市 | 可燃ゴミ | |
山形県 | 山形市 | 雑貨品・小型廃家電類 | |
福島県 | 福島市 | 可燃ゴミ | |
茨城県 | 水戸市 | 粗大ゴミ | 金属部分は不燃ゴミ |
栃木県 | 宇都宮市 | 粗大ゴミ | |
群馬県 | 前橋市 | 粗大ゴミ | |
埼玉県 | さいたま市 | 可燃ゴミ | |
千葉県 | 千葉市 | 粗大ゴミ | |
東京都 | 足立区 荒川区 板橋区 江戸川区 大田区 葛飾区 北区 江東区 品川区 渋谷区 新宿区 杉並区 墨田区 世田谷区 台東区 中央区 千代田区 豊島区 中野区 練馬区 文京区 港区 目黒区 | 粗大ゴミ | |
神奈川県 | 横浜市 川崎市 相模原市 | 粗大ゴミ | |
新潟県 | 新潟市 | 可燃ゴミ | |
富山県 | 富山市 | 不燃ゴミ | |
石川県 | 金沢市 | 不燃ゴミ | |
福井県 | 福井市 | 不燃ゴミ | |
山梨県 | 甲府市 | 不燃ゴミ | |
長野県 | 長野市 | 可燃ゴミ | |
岐阜県 | 岐阜市 | 不燃ゴミ | |
静岡県 | 静岡市 浜松市 | 可燃ゴミ 不燃ゴミ | |
愛知県 | 名古屋市 | 可燃ゴミ | |
三重県 | 津市 | 可燃ゴミ | |
滋賀県 | 大津市 | 可燃ゴミ | |
京都府 | 京都市 | 可燃ゴミ | |
大阪府 | 大阪市 堺市 | 可燃ゴミ | 最大の辺または径が30cm以下 |
兵庫県 | 神戸市 | 可燃ゴミ | 簡単に取れる金具は不燃ゴミ |
奈良県 | 奈良市 | 可燃ゴミ | 2か月に1回回収、電話・ネットで申込 |
和歌山県 | 和歌山市 | 可燃ゴミ | |
鳥取県 | 鳥取市 | 可燃ゴミ | 金属部分はできるだけ取り、小型粉砕ゴミ |
島根県 | 松江市 | 可燃ゴミ | |
岡山県 | 岡山市 | 可燃ゴミ | |
広島県 | 広島市 | 可燃ゴミ | 丈夫なポリ袋に入れて出す |
山口県 | 山口市 | 可燃ゴミ | |
徳島県 | 徳島市 | 可燃ゴミ | |
香川県 | 高松市 | 可燃ゴミ | |
愛媛県 | 松山市 | 可燃ゴミ | 取り外せる金具は金属・ガラス |
高知県 | 高知市 | 可燃ゴミ | |
福岡県 | 福岡市 北九州市 | 可燃ゴミ | 可燃ゴミ袋に入らないものは粗大ゴミ |
佐賀県 | 佐賀市 | 可燃ゴミ | |
長崎県 | 長崎市 | 可燃ゴミ | 金属部分は取り外す |
熊本県 | 熊本市 | 可燃ゴミ | |
大分県 | 大分市 | 可燃ゴミ | |
宮崎県 | 宮崎市 | 可燃ゴミ | |
鹿児島県 | 鹿児島市 | 可燃ゴミ | |
沖縄県 | 那覇市 | 可燃ゴミ |
ランドセルをゴミに出すときの注意点
分別ルールの確認
まずは、住んでいる自治体のゴミ分別ルールを確認しましょう。
ランドセルは、自治体によって「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」と分別ルールが違います。
- 可燃ゴミ(燃えるゴミ)…紙や布、革、プラスチック、生ごみなど燃えるゴミで焼却施設で燃やします。
- 不燃ゴミ(燃えないゴミ)…金属や陶器など燃えないゴミで埋立地で埋めたり、資源としてリサイクルします。
- 粗大ゴミ(大きい・重いゴミ)…家具や家電などサイズが大きいか重さがあるゴミで、通常のゴミ袋に入らないものです。解体して、焼却・埋め立て・リサイクル・有害物質の処理などをします。
自治体によってゴミの分別ルールが違う理由は、各自治体が独自に廃棄物の処理やリサイクルの方法を決めているからです。
自治体によって、ゴミの出る量や焼却施設の大きさ、埋立地の広さも違うからね!
ランドセルは「皮革」「プラスチック」「金属」でできています。
皮革やプラスチックは燃やせますが、金属は燃やせません。
理由は、ゴミ焼却施設に金属が混ざると、故障の原因になるからです。
さらに、ランドセルは、A4フラットファイルが入るように大きくなったので、大きさが30cm角から、少しはみ出そうなサイズです。
そういったことから、粗大ゴミに分別されることもあります。
そんなことから、ランドセルはゴミ分別で微妙な立ち位置なので、自治体によって分別ルールが違うのです。
粗大ゴミの場合は、特定の収集日や場所に出す必要がある場合や指定の収集場所へ持ち込みが必要な場合があります。
また、粗大ゴミとして捨てる場合は、処理券の購入が必要な場合もあります。
住んでいる自治体のホームページを検索で探したけど、処分についての情報が出てこない場合は、直接自治体(市役所など)に電話で聞いてみましょう。
ちなみに、ランドセルは「資源ゴミ」に分別する自治体はありません。
ランドセルの皮革は、化学薬品で加工されているので、革として再資源化ができないためです。
皮革素材の確認
ランドセルの皮革(ひかく)部分の種類は3つに分かれます。
皮革とは動物の皮を加工したものを言います。
- 牛革…牛の皮革で天然皮革です。
- コードバン…馬の皮革で天然皮革です。高価なので、持っている人は少ないです。
- 人工皮革…布や不織布(繊維を織らずに固めた布)にポリウレタンやポリ塩化ビニルなどの合成樹脂(人口的に作ったプラスチックの一種)が塗られている人工的な皮革です。クラリーノがよく使われています。多くの方は人工皮革のランドセルでしょう。
- 合成皮革…織った布にポリウレタンやポリ塩化ビニルなどの合成樹脂が塗られている人工的な皮革です。織った布は人工皮革よりも耐久性が弱いのが特徴です。
天然皮革である牛革やコードバンは、可燃ゴミになることが多いですが、人工皮革は不燃ゴミになる場合があります。
理由は、人工皮革は燃やすと有害物質が出る可能性があるためです。
最近は、安価、軽量、耐水性、加工のしやすさから人工皮革を使ったランドセルが多くあります。
自治体の分別ルールでランドセルが可燃ゴミに分別されていても、人工皮革の場合は不燃ゴミになるかもしれないので注意してください。
人工皮革は天然素材ではないので、埋めても土に還ることはありません。合成樹脂(プラスチックの一種)を使っているので石油製品です。燃やしたときに二酸化炭素と有害物が出ることが心配されています。
サイズの確認
ランドセルが燃えるゴミに分類されていても、30cm角(縦30cm×横30cmの正方形)を超えるものは粗大ゴミになる自治体があります。
この場合、自治体の粗大ごみ受付センターに事前連絡し、収集や持参の予約をします。
A4フラットファイル対応のランドセルなら、高さ31cm×幅23cm程度です。高さが30cmを超えているので、粗大ゴミになる可能性があります。サイズ的に微妙なので、詳しくは住んでいる自治体に問い合わせてください。
金具の取り外し
ランドセルは錠前の部分などに金具が使われています。
自治体がランドセルを可燃ゴミとして分類していても、金具は焼却施設で燃えません。
金具の部分はできるだけ取り外して燃えないゴミで出しましょう。
金属を可燃ゴミで出すと、焼却施設の故障原因になります。
プライバシー保護
プライバシー保護のために、ランドセルに名前シールやタグが貼られている場合は捨てる前に取り除きましょう。
また、処分する前に、今一度、ランドセルの中に忘れ物がないかを確認しましょう。
大マチ(メインの収納部分)だけではなく、小マチ(手前の小さな収納部分)も確認します。
特に、貴重品や手紙など、大切な思い出の品が残っていないかをチェックします。
ランドセルに付属している装飾品やチャームなども取り外しましょう。
3Rを考えましょう
お子さんは小学校のときに、家庭科で3R(スリーアール)を学びます。
3Rとは、持続可能な未来の実現を目指した取り組みのことです。
- リデュース(Reduce)…ランドセルを捨てない(ゴミを出さない・ゴミを減らす)
- リユース(Reuse)…ランドセルをリメイクや寄付する
- リサイクル(Recycle)…使える資源にする
6年間の思い出の詰まったランドセルも捨てればただのゴミです。
今、社会は「ゴミ問題」を抱えていて、ゴミを減らすことが求められています。
ゴミの焼却や最終処分場での埋め立てが追い付かないなどの問題が起きています。
ですから、ランドセルはゴミとして捨てないことを強くおススメします。
一番、おススメするのは「リユース」です。
リユースはリメイクや寄付、譲渡、リサイクルショップ・ヤフオク・メルカリなどで売るなど、「使い続ける」という選択です。
リメイクの検討
私がおススメするのは、ランドセルを別の形で使い続けるという方法です。
ランドセルリメイクと言います。
ランドセルリメイクとは、使わなくなったランドセルを別の形に作り変えることです。
ランドセルは革製品ですから結構丈夫です。
そこで、リメイクで革を活かして、中学生になって使えるように「財布」「キーケース」などに作り変えます。
もし、お子さんが、マジックテープのバリバリ財布を使っているのなら、小学校卒業の記念にランドセルから作った本格的な財布はいかがでしょうか。
ランドセルリメイクは、購入したランドセル工房やメーカー、リメイク工房で受け付けています。
ご興味のある方は、リメイクの詳細は下記の関連記事をご覧ください。
ランドセルのリメイクで失敗しない方法!おしゃれな財布・バッグまとめ
ランドセルのゴミの出し方をまとめます。
- 住んでいる自治体のゴミ分別ルールを確認する
- 分別は「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「粗大ゴミ」のどれか
- ランドセルのサイズを確認(可燃ゴミでもサイズが30cm角以上なら粗大ゴミになる自治体もあるから)
- 金具を取り外す(可燃ゴミでも金属は燃えないから)
- できればリユース(リメイクや寄付など)をしてゴミにしない
- おススメはリメイク(思い入れのあるものは、形を変えて使い続けるのがよいため)
6年間、お子さんの「酸いも甘いも」見てきた思い入れのあるランドセル。
捨てればただのゴミです。
特に人工皮革は燃やすと有害物質がでますし、埋め立てても土には還りません。
中学生になっても使い続けられるように、「財布」「キーケース」などに形を変えて、使い続ける選択もいいと思いますよ。
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