１万円以下で買える激安ランドセルの注意点とは？

「中古はイヤ…」「激安ランドセルってどう？」「１万円以下で見かけたけど…」と気になっていませんか？

いよいよ、小学生の準備が必要になってきたら、物入りですよね。

入学にかかる費用は、一般的に８～15万円は必要と言われています。

ランドセルだけではなく、学習机とか学校指定の用品も揃えなくてはいけないですよね。

ランドセルの購入金額は、平均59,000円ぐらいです（※出典：ランドセル工業会 ランドセル購入に関する調査2024年）。

なかなかのお値段ですよね。

そこで、この記事では、巷で気になる激安ランドセルの秘密に迫ります。

そして、買う時の注意点なんかも説明しますね。

ランドセル ひつじ

この記事は以下のような人におすすめ！

• 激安ランドセルが気になっている人
• １万円以下のランドセルの理由を知りたい人

１万円以下の激安ランドセルは「買い」かどうか

いきなり結論からいきますね。

悪いことは言いません。やめておいた方がいいです。

高いランドセルには高い理由があり、安いランドセルには安い理由があります。

１万円で売るということは、5,800円以下で作るということです。

下記の例は、それぞれの粗利をメーカー20％、卸業者10％、小売店20％としたときに原価、仕入、売値です。

人工皮革の材料費と人件費が安い国でないと作れないでしょう。

ただし、例外もあります。例外は後ほど紹介します。

楽天で１万円以下のランドセルを比較

証明するために、実際に楽天で１万円以下のランドセルを検索してみました。

わかりやすように比較したい項目で表にしました。

共通して言えるのは、どこのメーカーが作っているかがわからないということです。

あと、ノーブランドだったり、中国産もあります。

PU人工皮革というのは、ポリウレタン樹脂の合成皮革です。

合成皮革は人工皮革の一種ですが、安価な分、６年もたないと思います（２年でダメになるという声も…）。

クラリーノの人工皮革とは別物です。

「PU人工皮革」と書いてあれば合成皮革です。

バオバブの願いをおススメしない理由

激安ランドセルでよく目にするのが「バオバブの願い」。

ランドセルにこだわりもなく、価値を感じない人にとっては、買いやすいランドセルです。

「バオバブの願い」は楽天やアマゾンでもよく売れているようです。

理由は３つです。

• バオバブの願いは企画会社で老舗メーカーとコラボしている
• 高級素材クラリーノBM58を使っている
• ６年保証している

しかし、どれだけ調べてもバオバブの願いが、どこの老舗メーカーとコラボしているかが出てきません。

また、クラリーノは株式会社クラレの人工皮革なのですが、「BM58」という商品や型番もでてきません。

そして、Yahoo知恵袋の評判を見ると、１年使う前に壊れて、メーカーに問い合わせをしたいが、公式サイトが見当たらないので、問い合わせ先がわからない方がいるようです。

アマゾンの特定商取引法に基づく表記はこちらです。

販売業者は「バオバブの願い」キッズ用品専門店、住所は中国 福建省 南平市です。

アマゾンの低評価の中に、ランドセルが故障し、メールで問い合わせをしたが、返信が途絶えたというのがありましたので、６年保証も期待しないほうが良いかもしれません。

楽天では、「ラッキーカバンFREESTYLE」が屋号です。会社概要はこちらです。

３万円以下でよく見るランドセルブランド

当サイトでは、普段、紹介していないブランドですが、解説してみます。

クローンをおススメしない理由

このブランドのウリは下記の通りです。

• 企画、デザイン、材料供給、品質管理は日本で行い、製造は海外で行っている
• いつでも良い品が安く買える（高級人工皮革）
• ６年保証している

中国企業の中日橋商事有限公司が本体で、日本に事務所として、中日橋商事(株)を設置しています。

企画、品質管理は中日橋商事(株)が日本で行い、中日橋商事有限公司が中国から日本へ輸出しているようです。

そして、ランドセルは中日橋商事有限公司の提携工場で製造しています。

安い理由は、中国製造で日本に輸入し、ネット通販に特化しているからでしょう。

企画や材料供給を日本で行っているわりに、人工皮革で1,350gは重めです。

高級人工皮革とありますが、どのメーカーの人工皮革かはわかりませんでした。

６年保証はありますが、購入日から１年以上経つと、修理時の送料は自己負担です。

ただ、修理は中国ではなく、千葉と大阪に修理拠点があるようです。

代替ランドセルの貸出はありません。

おそらく、アフターサポートも減らして、安くしているのでしょう。

サポートが弱く、人工皮革が持つかどうかが心配で、人工皮革のわりに重いので、当サイトでは紹介をしていません。

ツバメランドセルをおススメしていない理由

このブランドのウリは下記の通りです。

• 人工皮革「ツバメファイバー®」を大手素材メーカーと共同開発
• ツバメ背カン®を開発、ツバメエアー®を大手素材メーカーと共同開発
• 自社工場、実店舗なし、直販だから安い
• ６年保証、代替ランドセル無料貸出

国内の自社工場で製造していますが、パーツは海外（中国）の自社工場で作成したもの使っているようです。

中国の自社工場の詳細は調べましたがわかりませんでした。

最終組み立ては日本で製造しているので、日本製ということになります。

人工皮革は、大手素材メーカーと共同開発とありますが、おそらく、中国で製造するのに、国産のクラリーノを海外に持ち出せないか、国産素材を使うと安く売れないからだと思われます。

そこで、中国の人工皮革素材メーカーに、国産人工皮革のようなものを開発させたのでしょう。

販売サイトを見る限り、中国製のパーツは、ランドセルに合うように共同開発で素材を調達し、「®」を付けていることから、商標登録をされているようです。

「ツバメファイバー®」「ツバメエアー®」を商標検索すると権利者は中国の方です。「ツバメ背カン®」は商標未登録のようです。

また、第三社で検査して、エビデンスをとり、高性能であることを証明されています。

他の中国製ランドセルよりは、日本人が企画・最終製造・販売をしているので高品質だと思われます。

この方法なら、国産ランドセルと言えますし、パーツは中国で作れば原価を落とせ、国内で安く売れます。

ですが、当サイトの紹介方針（チャイナリスク回避のため）と合わないので、ご紹介していません。

「くるピタ」の型落ちを発見！

１万円以下で「くるピタ」の型落ちを見つけました。

マツモトの「くるピタランドセル」と言えば、「くるピタロック」が特徴のランドセル。

くるピタロックは、ランドセルの錠前が自動で回転して閉まる仕組みです。

子どもでもカンタンにランドセルを閉じられます。

錠前の締め忘れや開閉の手間が少ないので人気のブランドです。

ただし、金額は１万円以下。

安い理由は、2019年製造の型落ちだからです。

５年型落ちなので、６年使うと耐用年数の目安である10年を超えます。

タフガード®ライトの人工皮革が11年間もつかどうかは、不安なところです。

耐久年数の目安は牛革・人工皮革ともに10年程度です。

ただ、６年保証があるということと、メーカーの楽天直営ショップなので、安心感はあります。

「ユーアンドアイ」の型落ちも発見！

１万円以下で「ユーアンドアイ」の型落ちも見つけました。

ユーアンドアイは、2009年からネット通販でオリジナルランドセルを販売している会社です。

ランドセルは老舗のアオキが製造しています。

ユーアンドアイと言えば、高品質で低価格がウリです。

ネット通販に特化し、店舗も持たず、人件費、広告費は最小限にすることで、低価格を実現しています。

また、ランドセル製造会社と直取引で、直販なので流通コストもかかっていません。

あと、入学前の3月頃まで追加製造をするので、在庫切れがないのも特徴です。　　

ユーアンドアイも低価格がウリなブランドですが、おススメできるブランドです。

ただ、型番から製造年数が調べられなかったので、購入される際には、お問い合わせください。

１万円以下はおススメしないが例外もある

先ほど紹介した、くるピタやユーアンドアイは、ランドセル業界でもよく知られたブランドです。

くるピタは、５年の型落ちという理由から１万円を切っていました。

また、ユーアンドアイは、もともと低価格の販売会社ですが、ネット通販のみというコスト削減で、実現されていますし、製造終了ということは、在庫処分でしょう。

こちらも１万円を切っていました。

ランドセルは、高いなら高い理由、安いなら安い理由があります。

その、安い理由が納得できれば、購入はアリだと思います。

おススメするのはアウトレット・型落ち・在庫処分

さすがに、１万円を切るのはなかなか難しいですが、20～40％OFFなら買うことができます。

例えば、型落ちでも２年前までのものなら、耐久年数的にも心配はないでしょう。

アウトレットなら、店頭展示品なので、使用感はあるものの最新モデルです。

在庫処分なら新品で最新モデルです。ただし、出てくるのは１～３月です。

「お値打ち」という言葉があります。

安いものを安く買うのではなく、価値のあるものを安く買う。

これがかしこい買い方だと思います。

私的には、１万円以下のランドセルもいいですが、欲しいブランドのアウトレット・型落ち・在庫処分をおススメします。

関連記事がありますので、詳しくはご覧ください。

2024年9月1日 ランドセルのアウトレット・型落ち・在庫処分セール情報まとめ 2025

まとめ

激安ランドセルについてまとめます。

おそらく、激安ランドセルを探されている方は、「経済的な理由をお持ちの方」「高いランドセルに価値を見出せない方」だと思います。

ですが、製造している国、会社やブランドかわからないものは、おススメしにくいですよね。

「安物買いの銭失い」という言葉があります。

買ったはいいけれど、使っていて壊れたら、修理か買い直す羽目になります。

修理に出したら故障個所によりますが、１か月は返ってきません。

その間に、代替ランドセルの貸し出しもなかったら、どうやって学校に行きましょう。

結局は、使い捨てで買い直す羽目になるかもしれません。

信頼のある国産メーカーや工房は、日本語での電話対応や無償修理、代替ランドセルの貸し出しなど、サポートが手厚いので１万円以下では買えませんが、いざというときの価値はあります。

故障時にメール問い合わせの返信が途絶え、直接中国に国際電話をして、中国語で対応に出られることを考えると、私は国産をおススメします。

2024年9月1日 ランドセルのアウトレット・型落ち・在庫処分セール情報まとめ 2025

ランドセル ひつじ

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