ランドセルが安く買える県民共済・都民共済・府民共済・道民共済(以降は統一して県民共済とします)の都道府県別一覧です。
県民共済(保険)のランドセルは、共済組合員(加入者)限定ですが、新品にも関わらず、37.5%以上の割引で、6年間のメーカー修理保証が付くのが特徴です。
県民共済は都道府県ごとに分かれていて、各地で予約制の販売会がありますので、来館予約をすれば買えます。
新品なのに、アウトレット(展示品で多少の傷あり)、型落ち(前のモデル)、在庫処分(売れ残り)のようなセール価格は魅力ですよね。
そこで、この記事では、県民共済のランドセルを買ってもいいのか、デメリットはないのか、なぜ安いのかについて説明します。
この記事は以下のような人におすすめ!
- 県民共済に入っている人またはその家族の人
- 安くランドセルを買いたい人
この記事を読めば、県民共済のランドセルが安い理由がわかるでしょう。
特に、祖父母の方がお孫さんにプレゼントする際は気を付けましょう。
都道府県別 県民共済のランドセル一覧
まずは、都道府県別に県民共済のランドセルの案内ページを一覧で紹介します。
県民共済のランドセルとは
県民共済のランドセルは、県民共済の会員やその家族が、ランドセルを安く買える特典です。
県民共済は安く入れる保険のひとつです。
また、県民共済に加入していなくても、共済のランドセル販売会場で共済加入の手続きをすれば、当日でも会員としてランドセルが買えます。
ただし、すべて都道府県で、買えるわけではないようです。
県民共済は各都道府県に分かれていて、その県に住んでいるか、職場がその県でなければ加入できません。
たとえば、都民共済なら、東京都在住か職場が東京都の人となります。
つまり、都民共済が安いランドセルの販売をしているからといって、他府県の方が誰でも都民共済に入れるわけではありません。
しかし、県民共済の安いランドセルを買える特典は、共済会員またはその家族ですので、祖父母が住んでいたり、働いている地域で買ってもらうことはできます。
県民共済のランドセルが安い理由
県民共済のランドセルは37.5%以上の割引がウリです。
一番気になるランドセルが安い理由は、保険加入者への特典で、旧モデルの型落ちだからです。
中には、数年前の旧モデルもあるようです。
一般的にランドセルの耐用年数は10年程度と言われています。
もし、4年前のモデルなら、小学校6年間使えば耐用年数はギリギリです。
県民共済のランドセルサイトを見ていただくとわかりますが、メーカーと型番は伏せられています。
考えられる理由(仮説)は2つです。
- メーカーや工房が、安く卸しているので、他の流通(卸や小売店)の価格が高く見えるため
- 旧モデルを販売しているという情報が広まってほしくないため
ランドセルメーカーは、自社で直販したり、百貨店などに卸したりして、様々な流通経路を持っています。
どの流通経路(小売店や卸)も、安く仕入れて、高くたくさん売りたいので、県民共済だけが安いと他社の都合が悪くなります。
なので、メーカー側から安く提供する代わりに、メーカー名はできるだけ伏せてほしいとの条件が出ていると思います。
あと、型番が出なければ、カタログを見ながら旧モデルかどうかの確認が事前にできません。
県民共済としては、「価値のあるものが県民共済の特典として安く手に入る」と思われたいので、「どうせ、型落ちでしょ」という情報は伏せたい思いとも合致します。
ですから、販売会場に行って、現物を見て確かめることになります。
また、共済のランドセルは安く買えるのがウリなので、多くの共済組合員が買うと思います。
おそらく、メーカーや工房の型落ちランドセルを大量に仕入れて仕入値段を下げているでしょう。
メーカーにとっても、多少値下げしても型落ちの在庫が大量に売れれば、不良在庫が減るのでメリットがあります。
また、共済組合員の特典なら、ランドセルで儲ける必要がなく、保険加入者が満足して保険に入り続けてくれればいいので、ランドセルで利益を出さずに低価格のまま販売できます。
組合員にはランドセルが安くて喜ばれ、ランドセルを買うために共済加入者が増えれば、県民共済としてもアリだと思われます。
ただ、都民共済のランドセル説明サイトには、下記のように書いてあります。
- 最新のモデルを組合員様限定にお得な価格で!
本当に最新モデルかどうかは、事前にカタログで調べておくことをおススメします…。
一般的に小売店(物販)の仕入れ値は、販売価格の7~8割(70~80%)です。つまり、20~30%OFF(割引)にすると、小売店の儲けはゼロです。
もし、最新モデルのランドセルが何の理由もなく、37.5%以上の割引で販売できたら、すごいですよね。
型落ちを狙うなら
とはいっても、「ランドセルを安く買いたい」という方で、型落ちやアウトレットを狙う人もいると思います。
でも、ランドセルを買うためだけに出資金と月々の保険料を出して、共済保険に加入し、ランドセル購入後は、すぐに保険解約と共済退会し、出資金を返金してもらうはおススメしません。
ランドセル購入と保険加入は、わけて考えましょう。
すでに県民共済に加入していても、古い型落ちならおススメしません。
アウトレットや型落ちを狙うなら、おススメはメーカーや工房の公式サイトです(近くにあれば直営店も)。
アウトレットや型落ちの狙い方は、ちょっとしたコツがありますので、下記ページをご覧ください。
セールのランドセルまとめ62ブランド 2025!アウトレット・型落ち・在庫処分個人売買はおススメしない
どうせ型落ちなら、「ヤフオク」「メルカリ」でもいいのでは? と考える人もいるでしょう。
個人売買は、中古なら「1円+送料1,500円」で出品されていますので、使い捨て覚悟で買うという方法もあります。
というのは、皮革製品には耐用年数があるので、大切に使っていても、皮革がダメになってくる可能性があるからです。
毎年買い替えても、1万円以下です。
(1円+送料1,500円)×6年=9,006円
ただ、お子さんの人生最初で最後の小学校生活が、「お古のランドセルを毎年使い捨て」というのは、ちょっとかわいそうで、おススメしません。
高価なものでなくても、新品を買ってあげて、「モノを大切に使う」ことも経験でき、晴れて新しい生活である入学を迎えるのがいいと思います。
個人売買サイトの新品は?
「ヤフオク」には、ランドセル販売の小売業者もいて、新品も安く出品しています。
実際に検索してみましょう。
「新品 百貨店モデル フィットちゃん ピンク B1990 6年保証あり」即決16,500円+送料880円
このようなランドセルが出てきました。
激安ですよね。魅力的です。
「フィットちゃんも有名だし、百貨店で売っていたやつだから品質もいいかも…」
そう思いますよね。
でも、「B1990」は、2017年に発売されたモデルですので6~7年以上の型落ちです。
おそらく、百貨店の売れ残りが別の小売業者の手に渡り、個人売買サイトで売っているのだと思います。
つまり、百貨店ではもう売れない理由があるということです。
サイズ的には、A4クリアファイルは対応していますが、人工皮革で6~7年型落ちなら、耐用年数10年としたら、小学校3~4年生ごろには、表革がダメになってくる可能性があります。
ただし、ランドセル自体はランドセル工業会認定製品です。
なので、6年間は通常の使用による故障などは、ランドセル工業会が修理対応してもらえます。
メーカーのショールームやオンラインショップで買ったわけではないので、メーカー購入時にもらえる保証書がありません。つまり、メーカーの無料修理保は付かないということです。メーカー保証の方が一般的には手厚く、代替ランドセルの無料貸し出しもしてくれます。当サイトがおススメしている理由のひとつです。
つまり、一言でいうと、「型落ち6~7年で、途中で修理覚悟のランドセルが15,000円」ということです。
ただし、修理中の代替ランドセルの貸し出しがあるかどうかは別です。
また、耐久年数を超えている場合は、無料保証の対象外となる可能性があります。
新品なら型落ちでも大丈夫という勘違い
もし、この商品を買うとしたら、販売者に聞かなければならない質問は次のとおりです。
「型落ち6~7年のようですが、小学校6年間の使用中に、耐久年数を超えて無料修理保証の対象外とならないでしょうか? また、修理中は代替ランドセルの貸し出しはありますか?
といった感じでしょう。
よく勘違いするのは、「新品なら型落ちでも6年は使えるだろう」と思うことです。
そもそも、皮革製品の耐久年数は一般的に製造から5~10年です。人工皮革・合皮なら製造から2~3年です。
ただ、ランドセルは6年もたせる必要があるので、人工皮革であっても、ランドセル用に高品質なものが使われています。
この年数は使った年数ではなく、製造からの年数です。
皮革製品は使っていなくても、空気中の水分と結合して徐々に劣化していく「加水分解」と呼ばれる現象が起きます。
これにより、皮革の表面がぬるぬるしたり、ひび割れたりします。
だから、型落ちランドセルは、新品でも製造からの年数が経てば経つほど安くなるのです。
色・デザインのトレンドや機能差だけではないということです。
一般的に皮革製品は、使っていなくても年数が経てば経つほど価値は下がっていきます。
残念ながら、不都合な真実は、売れにくくなるので個人売買サイトの商品説明に書いてくれません。
数年前の型落ちランドセルを買うなら
基本おススメしません。
ですが、どうしても数年前の型落ちランドセルを買うのなら、次のポイントがあります。
- 皮革の劣化…皮革は経年劣化します。
- 無料保証…経年劣化の場合は、有償になるかもしれません。
- 日々のケア…皮革のケアをすることで、多少の劣化を遅らせる。
「どうせ、乱暴に扱うから背負えれば十分」と割り切れたり、有償保証になったら修理費聞いて、安いランドセルを買い替えると割り切れる人には良いかもしれません。
アウトレットを狙ってみる
数年前の型落ちランドセルは新品ですが、経年劣化の心配があります。
であれば、最新モデルのアウトレットを買うという方法もあります。
最新モデルですから、色やデザインは流行のものですし、機能も最新です。
また、製造してから年月が経っていないため、経年劣化の心配はありません。
ただ、弱点は店頭展示品なので、来店者が試着したものをアウトレットとして販売していますので、使用感であったり、小さな傷があったりします。
使用感や小さな傷が気になる人には不向きです。
でも、実際に通学で使った中古ではないので、細かいことが気にならないなら、数年型落ちランドセルよりもおススメします。
ただし、展示品限りなので、数は少ないので、出会えるかどうかは運次第でしょう。
セール情報については、下記の関連記事をご覧ください。
セールのランドセルまとめ62ブランド 2025!アウトレット・型落ち・在庫処分まとめ
ランドセルのアウトレットや型落ちを狙うのなら、県民共済よりメーカーや工房から直接購入しましょう。
経済的な負担を抑えてランドセルを買うのなら、選択肢は2つです。
- 最新モデルを狙うならアウトレット
- 新品を狙うなら型落ち
最新モデルでも、店頭展示品などのアウトレットを狙えば、安く買うことができます。
ただし、展示品ですので、数が少なく、来店した人が試着したものなので、使用感やちょっとした傷がある場合もあります。
また、どうしても新品を狙うのなら型落ちです。型落ちでも、昨年モデルとか2年前までにしましょう。
ランドセルは皮革でできています。どんな皮革製品にも耐用年数があります。
耐用年数は、本来の機能を持ち続けられる年数です。
使わずに箱に入れておいて、店や倉庫で保管していても劣化していきます。
ランドセルの耐用年数は一般的に10年程度と言われています。
特に、人工皮革のランドセルは10年以上経つとダメになると言われています。
安いからといって数年前の古い型落ちを買わないようにしましょう。
特に「ヤフオク」や「メルカリ」などは、量販店でセールしていたものを転売しているケースもあります。
「ネットや量販店でランドセルを見たら、セールを見つけて即買い」せずに、型番を調べて「何年製」かを調べましょう。
「安物買いの銭失い」という「ことわざ」もありますから。
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