「フィットちゃん」販売員が語る、ラン活を成功させる親の姿勢とは?

来春、お子さんが小学校入学を迎える親御さんにとって、この夏は「ラン活」真っ只中のはず。お子さんの新しい門出「小学校入学」に向けて、ランドセル選びは順調に進んでいますか?

ランドセル選びに奔走する全てのご家庭に向けて、「ラン活」をどう進めたらいいのか、国内製造販売個数No.1の「フィットちゃん」販売スタッフにそのポイントを聞いてみました。

自分で選んだことが小学校生活の支えになる

− 失敗しないランドセル選びのために、どんな点に注意すればよいのでしょうか?

やっぱり「お子さんが背負いやすいものを選ぶ」ということだと思います。背負ったときの装着感やフィーリングが一番大事。人生ではじめてランドセルを背負うお子さんが多いでしょうから、当然、カタログを見るだけではわからないはずです。だから、お子さんの素直な意見を尊重すべきかなと。

これは、色やデザインに関しても同じ。最近の親御さんは「自由に子どもに決めさせる」という傾向が強いとは思いますが、ときには親子の意見が対立することもある。親御さんからすると、小学校6年間の長さを知っている分、「本当にそのランドセルで大丈夫?」と心配が尽きないわけです。

自分たちの世代と色やデザインがあまりに違うことも理由のひとつでしょうね。親御さんが小学生の頃は、基本的に女の子は「赤」、男の子は「黒」が基本だったはずですから。もちろん地域性の差はありますが、今はまあ〜カラフルですよ、カラフル(笑)。私も時代は変わったんだなと思います。

− でも、5歳ほどの子どもの意見に任せるのも少し心配な気もしますが。

言うまでもないですが、親御さんや私たち販売員がお子さんをサポートする姿勢は大事です。迷ってしまって選べない子に優しくアドバイスするとか。でも、お子さんが”自分の意思で選ぶ”というのがポイントだと思いますよ。

これは「お伝えできそうだな」という親御さんには直接お話するのですが、小学校って入学式の日はみんな楽しい気持ちなはず。でも、新しい環境って子どもに限らず誰でも”つまづき”がありますよね。

その時、「本当は別のランドセルが欲しかったのに……」という後悔があれば、乗り越えられる壁も乗り越えられないんじゃないかって思うんです。「あの時、自分で選んだランドセル」だったら、長い6年間の中であたる壁も超えていける。だから、お子さんのお気持ちを尊重されてみては?と。

たまに、小学生のお子さんに「今のランドセルに飽きたことはある?」って聞くことがあるんです。すると、3・4年生くらいの年だと「飽きる」と答えることもあるのですが、6年生になると「飽きない!」って言うんですね。で、「どうして?」と理由を聞くと『ランドセルって飽きるとか飽きないとかじゃなくて、使えば使うほど愛着が湧くものでしょ」と。

精神的に成長しているんです。5歳児には5歳児の好みがありますが、大きくなっていっても最終的に自分で選んだランドセルなら、後悔せず愛着をもつようになりますよ! だからそんなに難しく考えなくて大丈夫!と親御さんには伝えたいですね。

「ラン活」で最初にやることは子どもの好みを知ること

− 販売員さんが思う「ラン活」ではじめにやるべきこととは何ですか?

ご家庭によってもさまざまでしょうが、まずはお子さんの好みを知るという作業からはじめるべきかと思います。その点、自社のアピールみたいで恐縮ですが、「フィットちゃん」はデザインや色などバリエーションが豊かなので「ラン活」の手始めとして商品カタログを取り寄せたり、ショールームへ足を運ばれてみるのがおすすめです。

多くの種類の中から「ウチの子はこのようなランドセルが好きなんだな」と目星をつける。そこから、別のメーカーさんを見てまわってもいいし、ランドセル工房にオーダーメイドで作ってもらってもいいかなと。

「フィットちゃん」は『子どもが喜ぶランドセル』というコンセプトを掲げているので、色やデザイン・刺繍の種類には自信をもっています。少し前に流行った『アナと雪の女王』のエルサをイメージしたパールエメラルド色のランドセルなど、女の子が喜びそうなディスニープリンセスぽい色合いもたくさんご用意しています。

− やはり、少しでも軽いランドセルの方が子どもへの負担は少ないのでしょうか?

正直、そこまで重視しなくてもいいかなと思います。革のランドセルとなると少し重くなりますが、そうでなければどのメーカーも100gほどの差なので。卵1個分、ヤクルト1個分の重さの違いって、そんな重要ですか?と。

そのうえで「フィットちゃん」は軽さもさることながら、特許をもつ「背カン」によって肩ベルトが25度で立ち上がり、背中とランドセルの間に隙間がなくなることで、肩への負担を約50%軽減。※ また、「クラリーノ」という特殊合成繊維により、ソフトでしなやかなうえに”重さを感じにくい”デザインになっています。

MEMO
※信州大学繊維学部感性工学科の実験結果より

ランドセル選びはただのお買い物。肩の力を抜いて楽しんで!

− 最後に。お客様にはどんな気持ちでショールームに来ていただきたいですか?

(少し考えて)そうですね……。やっぱり、お買い物ですので楽しい気持ちで来ていただけると嬉しいです。お祝いごとなので、純粋に楽しみながら選んでいただきたい。

最近では「ラン活」という言葉が流行ったりして……ランドセルって決して安いお買い物ではないじゃないですか。だから親御さんの中には、複数のカタログに付箋をいっぱい貼ってお越しになる方もいて。私としては、もう少し肩の力を抜いてもいいのかなって。

スタッフにもご遠慮なくどんどん質問していただいてOKですし、なによりお買い物を楽しんでもらいたいですね。

− じゃあ、お客様の”お買い物を楽しむ姿”が接客のやりがい?

まさに。 フィットちゃんで接客をしていて何が”やりがい”かと聞かれれば、退店間際にお子様の笑顔を見て「ココに来てよかったわ」と親御さんが言ってくださる時。

各ランドセルのご紹介はスタッフがいたしますので、お客様には”お買い物を楽しむ気持ち”だけは忘れず、ショールームにお越しいただきたいですね!

フィットちゃん ショールーム(全国12店舗)

編集あとがき
取材を行なったのは、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が明け、街に活気が戻りつつあった7月上旬。「まだショールームにお客さんがいないのではないか?」と思い来訪したところ、仲良くランドセルを選ぶ一組の親子が。

販売スタッフに質問され、少し緊張ぎみの娘さんの傍で、あたたかく微笑むお父さん。「どのランドセルが好き?」と優しく問いかけるお母さん。色合いさまざまなランドセルを目の前に、女の子は入学の期待に胸を膨らましていました。

インタビューさせていただいた販売スタッフの方の印象は、”心底、お客様の笑顔と新しい門出の後押しをすることが生きがいである”ということ。小学校生活であたるいくつかの壁も、自分が選んだランドセルと一緒なら乗り越えられる。そう信じられた、フィットちゃんのショールームでした。