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「ランドセルを在庫処分で買いたい」「ランドセルを在庫処分で見つけたけど大丈夫?」と悩んでいませんか?
小学校の入学準備にかかる費用は一般的に8~15万円は必要と言われています。
結構な出費ですよね。
ランドセルだけではなく、学習机や学校指定用品など色々なものが必要となります。
ランドセルの購入金額の平均約59,000円です(※出典:ランドセル工業会 ランドセル購入に関する調査2024年)。
そこで、この記事では、経済的な負担を考えて、ランドセルを在庫処分で買うときの注意点について説明します。
この記事は以下のような人におすすめ!
- ランドセルを安く買いたい人
- 在庫処分のランドセルを買うときに注意点を知りたい人
在庫処分のランドセルとは
ランドセルの在庫処分セールは、1~3月ごろにされます。
売れ残りですから、デザインや色など選べるものは限られますが、お得にランドセルが手に入る時期です。
最新モデルが在庫処分でセールされていたら、お買い得ですよね。
でも、結論からお伝えすると結構危険です。
4月から入学式なのに、直前の1~3月まで、在庫処分セールをじっと買うのを待つことになります。
もし、在庫処分セールを見逃せば、買えそうなもので準備するしかありません。
また、欲しいブランドを狙っていたとしても、好きなモデルや色があるとも限りません。
「赤や黒で背負えればなんでもいい」と割り切れるのであれば、なんとかなりそうですが…
幼稚園の年中さんなら、もう一年あるので、買えなかったとしてもワンチャンスありますが、年長さんなら後がないので、1月までじっと買うのを待つのはおススメしにくいところです。
そもそも、セールのチャンスは3つある
実は、1年でランドセルのセールは「型落ち」「アウトレット」「在庫処分」の3種類あります。
セールの種類 | セールの特徴 | セール時期 |
---|---|---|
型落ち | 古いモデル 古いモデルになればなるほど安い | 8~9月 |
アウトレット | 店頭展示品の最新モデル 来店客が試着するので使用感や傷がある 多少の傷などがある訳アリ品 | 11~12月 |
在庫処分 | 売れ残りで在庫が余っているもの | 1~2月 |
型落ちは前年モデル、もしくはそれよりも古いモデルです。
前年の在庫処分で売れなかったものなどがセールされます。
アウトレットは、最新モデルの店頭展示品などが出てきます。
店頭で来店した人が試着をしますので、使用感やちょっとした傷があったりするので割引されます。
在庫処分はセールは、クリアランスセールとも呼ばれ、最新モデルの売れ残りを値引して販売します。
どのセールを狙うのかは、最新モデルが欲しいか、新品が欲しいかで決めます。
セールの選び方
セールは3つありますが、買えるランドセルが違います。
欲しいモデル | セールの特徴 |
---|---|
最新モデル | アウトレット(店頭展示品など) 在庫処分 |
新品 | 型落ち 在庫処分 |
充実した機能や流行カラーを求めるのなら、最新モデルのアウトレットか在庫処分狙いになります。
また、使用感や小さな傷などが気になるようでしたら、新品の型落ちか在庫処分です。
つまり、最新モデルで新品を狙うなら在庫処分なのですが、入学式直前の1~3月なので、欲しいブランドやモデル、カラーが手に入らない可能性があります。
「こだわりはないので、新品ならその中で適当に選ぶ」という方向きでしょう。
どうしても在庫処分のセールで気に入ったものを狙うのなら、幼稚園の年中さんにしましょう。
ただし、男の子の場合は、黒を選ぶ人が多いので、まだ手に入りやすいかもしれません。
女の子のランドセルは、多くカラーが出ていて、お子さんの好みによって色が分かれます。
たとえば、人気ブランドのパープルなどは、在庫処分で出てこないかもしれません。
在庫処分のセール方法
メーカーや工房の在庫処分のセール方法は、さまざまです。
- 公式サイトのセールページで行う
- 公式サイトではセールせずに、楽天ショップで行う
- ネットではセールせずに、店舗のみで行う
- セールはしない
家の近くに、気になるブランドのお店がある場合は買いに行けますが、遠方だったり、忙しい方は公式サイトや楽天でセールされるのを狙う方法があります。
有名ブランドなんかは、公式サイトではアウトレットセールをせずに、楽天で行うパターンがあります。
公式サイトだけではなく、楽天のほうもチェックすると、セールを見つけられるかもしれません。
ランドセルをセールで買うときの注意点
楽天の激安ランドセルを見つけた
例えば、楽天で「ランドセル 在庫処分」と検索してみましょう。
ランドセル A4ファイル対応 6年保証 型落ち ¥8,566 送料無料 さらに500円OFFクーポン使える
このようなものが出てきました。
安いですよね…というか激安です。
商品をクリックして、内容を確認してみましょう。
商品名 | ランドセル(2022年新商品) |
カラー | 8色バリエーション |
生産国 | 中国 |
素材 | 人工皮革 |
重量 | 1200g |
その他 | 6年保証、返金保証、自動ロック付き、A4フラットファイル対応、反射素材 |
まず、型落ちとありますが、そもそもメーカー名と型番がありません。
おそらく、2022年新商品と書いてあるので、2年の型落ちだと思われます。
次に、6年保証と書いてありますが、メーカー名がわからないので、どこのメーカー保証かは謎です。
ランドセル工業会の認定ランドセルなら、ランドセル工業会が保証してくれますが、それも見当たりません。
保証内容をよく見ると「当店以外でご購入された商品…保証範囲外となります」とあるので、販売業者からおそらく中国のメーカーへ送るのでしょう。
生産国は中国と書いてありますので。
あと、A4フラットファイルは入りそうです。
人工皮革なので重量は軽めの1200gです。
中国で生産しているようなので、人口皮革も中国製の可能性があります。
2年の型落ちなので、6年間使うと製造から8年経過します。
経年劣化で8年もつかどうかは微妙なところです。
「使い捨て」と割り切れば、激安なのでアリかもしれませんが、お子さんのことを考えるとおススメできません。
「Yahooショッピング」「アマゾン」などでも、検索すると激安ランドセルは出てきますが、メーカー名がなかったり、聞いたことがないブランド名など、生産国も記載がありませんが、おそらくは中国製だと思います。
こういった激安ランドセルは、おススメしません。
6年間の保証があるものを選ぶ
ランドセルは皮革製品ですから、大切に扱っていても経年劣化します。
また、職人さんが一つひとつ手作りしていても、故障しないとは限りません。
そこで、6年間の保証があるものを選ぶわけです。
保証はメーカー保証やランドセル工業会の保証があるものなら、故意に壊したり傷つけたものでなければ、無償で修理してくれますし、メーカーの場合、修理中は代替ランドセルの貸し出しをしてくれます。
修理は1か月くらいかかったりするので、それまで代替ランドセルを貸してくれるのはありがたいですよね。
もし、保証がなければ有償修理になり、修理内容によっては1万円程度かかるものもあります。
国産を選ぶ
楽天などで「ランドセル 激安」「ランドセル 在庫処分」などで検索すると、1万円以下のランドセルがでてきます。
安いランドセルには安い理由があります。
逆に高いランドセルには高い理由もあります。
たとえば、皮革の部分がコードバン(馬革)だったりすると希少価値があるので、いいお値段します。
中国製でメーカーがわからず、型番もわからない。
人工皮革だけど、素材も国産メーカーかどうかわからない。
そういったランドセルは、6年間もつかどうかがわからないので、おススメしません。
ですから、国産メーカーやランドセル工業会の認定工房などを選びましょう。
製造年がわからないものは選ばない
そもそも、皮革製品には経年劣化があります。
経年劣化とは、時間とともに革が劣化することです。
通常の皮革製品は、耐用年数が製造から5~10年です。
人工皮革なら製造から2~3年でダメになります。
理由は、革は使っていなくても空気に触れることで、空気中の水分を吸って「加水分解」という劣化現象を起こします。
皮を革にするのに、化学薬品を使って加工します。このおかげで耐久性などができます。
しかし、時間が経つと化学薬品と空気中の水分が化学反応して劣化します。
これにより、表面がヌルヌルしてきたり、ひび割れたりします。
しかし、ランドセルは小学校の卒業まで6年もたせなければなりません。
明治から続くランドセル製造技術によって、国産のランドセルは天然皮革であっても人工皮革であっても、10年くらいはもつように作られています。
日本の職人のすごいところですよね。
製造年が古い型落ちランドセルは、加水分解が始まっているものが売られているかもしれません。
型落ちは、製造から2年以内に製造されたモデルを選ぶようにすれば安心でしょう。
キャラクター柄は選ばない
キャラクター柄は飽きます。
小学生の6年間は、期間も長く、成長する時期なので好みも大きく変わります。
幼稚園の年長の頃に好きだったキャラクターが、小学6年生でも好きであることはあまりありません。
迷ったらシンプルなものにしましょう。
ランドセルはトレードオフ
ランドセルに限らず、一般的に売っている商品やサービスのほとんどはトレードオフの関係性があります。
高品質なランドセルを選べば、予算(コスト)は上がります。
予算(コスト)を下げれば、品質も下がります。
短納期で作れば、品質は下がり、コストは上がります。
つまり、トレードオフとは、何かを上げれば、何かが下がったり、上がったりするということです。
ということは、「最高品質のランドセルを激安で、すぐに職人がオーダーメードで手作りしてくれる」なんて都合のよいことはありません。
高い値段には高い理由、安い値段には安い理由があります。
なので、かしこい買い方は、「高品質なランドセルを気にならない理由(型落ち、アウトレットなど)で安く買う」といった感じです。
私だったら、賢くお得なランドセルを選ぶなら、どこのメーカーかわからない海外製よりも、日本の職人さんが手作りした型落ちやアウトレットを選びたいです。
アウトレット・型落ちも検討しよう
在庫処分セールは、新品で最新モデルですが、1月まで待たなければなりません。
もし、欲しいブランドやカラーが決まっているのなら、アウトレットや型落ちも検討しましょう。
ブランドによっては、8月ぐらいからアウトレットや型落ちが出てきます。
こちらも、数に限りがありますが、ブランドによっては20~40%OFFになるので、値打ちのあるモノが安く買えます。
安く買うといっても、この2つは大きく違います。
- もともと安いモノを安く買う
- 値打ちのあるモノを安く買う
もともと安いモノを安く買うのは、「安物買いの銭失い」になりかねません。
6年もたずに、修理や買い替えになる可能性があります。
賢く買うのであれば、値打ちのあるモノを安く買うことではないでしょうか。
もし、「アウトレットや型落ちも検討したいよ」ということでしたら、下記の関連記事をご覧ください。
ランドセルのアウトレット・型落ち・在庫処分セール情報まとめ 2025まとめ
ランドセルの在庫処分についてまとめます。
- 在庫処分セールは1~3月ごろに行われる
- 最新モデルの新品ですが、売れ残りなので好きなデザインや色が残っているとは限らない
- 買いそびれると4月の入学式に間に合わないリスクがある
- 楽天など海外製の激安ランドセルはおススメしない
- 6年間の保証があるものを選ぶ
- 型落ちやアウトレットも視野に入れると手に入りやすい
幼稚園の年中さんならもう一年あるので、在庫処分セールだけを狙っても大丈夫です。
年長さんなら、1~3月の在庫処分で買えないと4月の入学式に間に合わなくなります。
セールは在庫処分だけではありません。
セールを狙うなら、型落ちやアウトレットも検討しましょう。
「うちの子は乱暴に扱いそうだから、いいの買ってもねぇ」と悩まれる気持ちもわかります。
だからといって、安ければなんでもいいのかというと、そんなこともないですよね。
「値打ちのあるモノだからこそ、モノは大切に扱ってね」という教育の機会にもなりますしね。
「お値打ち」という名古屋弁があります。
「値打ちのあるモノをお得に買う」という意味です。
これが、かしこい買い方だと私は思います。
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